今日聴いたもの

The Soft and the Hardcore / Tender Forever
05年。オリンピアのKレーベルから発表されたアメリカ在住フランス人女性の一人ユニット。こういうヘナチョコさ満点のスカスカなインディー音楽はすごく久しぶりに聞いた気がする。"Take It Off"などのオルガンとリズムボックス中心の簡素なアレンジがヤング・マーブル・ジャイアンツっぽかったり、"Then If I'm Weird"みたいにアコギで弾き語るタイプの曲ではLoisを思い出したりもするけど、一人多重ヴォーカルや結構凝ったメロディーのせいかチープながら結構華やかな印象。
Join Us In Our Game / Mr. Fox
SanctuaryのTransatlantic再発シリーズの1枚で、英国トラッド・フォーク男女デュオの70年と71年のアルバムの2in1再発盤。フルート入りの牧歌的な"Join Us In Our Game"で始まる1stは、陽気なダンス・チューンから重厚なドローン・トラッドまでオーソックスな英国エレクトリック・トラッド・アルバムという感じ。とにかく清楚で凛とした女性ヴォーカルと動き回るベースラインに耳を奪われる。ファズ・ギター入りの"The Gay Goshawk"、サビの女声コーラスが印象的な哀愁トラッド"Rip Van Winkle"、そしてフェアリー・アシッド・フォークという趣の"Mr.Fox"あたりがお気に入り。
2ndは冒頭の"Mendle"からいきなりラウドなギターがうなるアシッド・ロックで、いわゆるプログレ・フォークに寄った音楽性。スウィングするリズムにオルガンが気持ち良い洒脱なトラッド・フォークから後半延々とドローンな展開を見せる12分超えの長尺曲"The Gipsy"、パーカッション演奏に乗ってラップみたいなトーキング・スタイルのヴォーカルとコーラスの掛け合いが面白い"Aunt Lucy Broadwood"と続く冒頭の3曲がかなり面白い。