今日聴いたもの

Propose / 純名里沙
95年。宝塚の女優さんの、久石譲が全曲の作編曲を手がけたアルバム。上品なソプラノ・ヴォイスで聞かせる、80年代後半っぽいほのぼの打ち込みアイドル歌謡とヨーロピアン路線。リズム・アレンジが面白い清純アイドル歌謡"春の人"とサビが60年代フレンチ・ポップっぽい哀愁ユーロビート歌謡"素敵ひとつ"が印象的。
SPY / SPY
佐藤奈々子、80年のニューウェイヴ作。イントロが最高に格好良いNWフレンチポップ"Hello Mr.SPY"、ファニーでキュートな電子ロックンロール"女王陛下のチェスゲーム"、GSっぽいツイスト歌謡"ドミトリー・ボーイズ"、2トーン・スカなカヴァー"Bye Bye Birdie"(JBっぽいギター・カッティングがイカス)など、ペナペナでお洒落な音楽。全体的に「カメラ=万年筆」や「哀しみの孔雀」に通じるNW期ムーライダーズな感じも。ただ、時々オペラチックになったり、ヒステリックに声を裏返したりとかいった、ニューウェイヴな唱法がちょっと苦手。
I Like Party / チューリップ
85年。キラキラした甘酸っぱいメロディーとエレクトロなアレンジが絶妙に調和した"涙のパーティー"が最高。続く、よりオールディーズ寄りなメロディーの"想い出をかくしても"も同じ路線。3曲目の"アイ・アイ・アイ"以降はグッと中庸な楽曲が並んでて、うっかりしてると聞き流してしまいそうになるけど、財津和夫の歌声とメロディーはやっぱりイイなあ。
海がここに来るまで / 伊勢正三
93年。ブラコン・バラードやAORっぽいアレンジのニュー・ミュージック。下世話さと紙一重な洒脱なメロディーは相変わらず健在なんだけど、80年前後の頃に比べて歌が下手に聞こえるのは気のせい?そのためか何だか楽曲がメリハリなく聞こえるのが残念。