今日聴いたもの

Appaloosa / Appaloosa
ボストンの4人組の69年アルバム。弾き語りフォーク風の歌に弦楽器やサックス、オルガンなんかが絡んで、室内楽っぽかったりジャジーだったり。そんな特徴が凝縮されたような室内楽ジャジー・フォーク"Thoughts Of Polly"や、ピースフルでグルーミーな鳥の鳴き声入りフォーク"Glossolalia"など、オーソドックスなフォーク・スタイルのメロディーにさりげなくフックがあって、聞けば聞くほど良くなってくる感じ。アルバム後半はブラスロック風のアップテンポ・チューン"Yesterday's Roads"、ファンキーなオルガン入りの"Georgia Street"、ストーンズっぽいファンキーなゴスペル・ロック"Rosalie"と、R&B色が強いアレンジの曲が増えるんだけど、歌やメロディーはあくまでもフォークなのがユニーク。ソニーのソフトロック紙ジャケ再発シリーズ。
Night Time Shadows + Singles / Kalima
ファクトリーのニューウェイヴ・ジャズ・コンボ。86年の1stに12インチ・シングル音源を追加したLTMの再発編集盤。ジャズ・ヴォーカルやサンバ、ブラジリアン・クロスオーヴァーなんかをかなり本格的に演ってるんだけど、どこかぎこちなくて硬質な感触(特に女性ヴォーカル)がポスト・パンクな気分。MPBっぽい混声コーラスの"The Smiling Hour"(イヴァン・リンスのカヴァー)、AORネオアコ・ボサ"Fly Away"、スウィンギンなジャズ・ヴォーカル風"Trickery"、ラテンな疾走クロスオーヴァー"Sparkle"など、どちらかと言うとシングル音源に魅力的な曲が多いかな。