今日聴いたもの

Christie featuring Yellow River and San Bernadino / Christie
"Yellow River"の大ヒットで知られる英国バンドの70年1stにシングル曲を8曲追加したRepertoire再発盤。とはいえ"Yellow River"で聞ける明朗フォーク・ロック・サウンドはむしろ例外的で、ロックンロールを中心にした、むしろ遅れてきたブリティッシュ・ビートという感じの音楽性。"Gotta Be Free"に"Inside Looking Out"、"San Bernadino"といった、レノン〜キンクス系の陰影のあるフォーキー・ビートや、スタイリッシュなビート・ナンバー"Country Boy"、パワーポップのプロトタイプっていう感じの甘酸っぱい"Until The Dawn"や"Freewheelin' Man"、歌謡曲っぽい哀愁ロック"Iron Horse"など、小粒ながらもイイ曲がいろいろ。
For All Mankind / Christie
70年の2nd。いきなりプログレな"Magic Highway"で幕を開けるこちらのアルバムは前作と打って変わってハードな感触。でもポップなメロディーやハーモニーはそのままに、ギターだけがやたらとラウドに鳴るっていう感じの曲も多いんで、ちょっとチグハグで中途半端な印象。そのB級っぽさが味わい深くもあるんだけど。ソリッドなバンド・サウンドにキャッチーなメロディーが乗る"Peace Lovin' Man"とラストのグルーミー・フォーク"If Only"がベスト・トラック。追加収録のシングル曲群は、"The Dealer (Down and Losin')"、"Pleasure and Pain"、"Most Wanted Man In The USA"などハードさとポップさのバランスが絶妙な甘酸っぱいパワーポップが多数でこちらはかなりイイ感じ。