今日聴いたもの

Someday Youll Have These Blues + Blues / Phillip Walker
ルイジアナ出身のブルース・マンの2枚のアルバムをカップリングしたP-Vine再発盤。
全編を通じてメタリックなギターのトーンが最高に格好良い76年の「Someday Youll Have These Blues」は、対照的にメロウなエレピやエレガントなピアノ、そしてR&Bやファンク的なリズム・センスがバランスよく共存した、やさぐれクロスオーヴァー・ブルースという感じ。オルガンがクールなファンキー・ブルース"Someday You'll Have These Blues"、不協和音的なピアノがヒップなスロー・ブルース"Mama's Gone"、ファンク的なギター・カッティングにエグいスクイーズ・フレーズが絡むR&Bブルース"Part Time Love"あたりはかなり最高。
88年の「Blues」はとりあえずスネアのエコーが80年代後半っぽい。ベースのスウィング感が気持ち良いシャッフル・ブルース"How Many More Years"、切れ味鋭いホーンをフィーチャーしたヒップなR&Bブルース"Don't Be Afraid of the Dark"、エレピ入りファンキー・チューン"Sometime Girl"とかかなりカッコイイけど、基本的にはオーソドックスなブルース/ブルース・ロックのフォーマットに収まる楽曲ばかりなんで、面白みやスリルはあまりないかなという印象。