今日聴いたもの

Mixed Bag's First Album / Mixed Bag
エディ・ラスを中心としたグループの75年作。疾走感満点のブラジリアン・クロオーヴァー"La Margarita"やハードロックっぽいギター入りジャズ・ロック"Shark"など、当時の主流フュージョンサウンドスピリチュアル・ジャズ的な野太さ、土着性が同居した音楽性。"Maxine"や"New Moon"といったオリエンタルなテーマ・フレーズが印象的なアブストラクト・ジャズ・ロック路線がお気に入り。P-Vineによるデトロイトのスピリチュアル系ジャズ・レーベルTRIBEの再発シリーズ。
Voices and Rhythms of the Creative Profile / Harold Mckinney
上記と同じシリーズ。74年。冒頭、技巧的な男女混声コーラスがアフロ・ビートに乗る9分超えのジャズ・ファンク・チューン"Ode To Africa"が最高。その後も、新主流派っぽいアブストラクトな演奏に乗ってクルーナー・スタイルで歌われるミュージカルっぽいバラード"Heavenese"、オーソドックスな4ビートジャズを混沌としたムードで聞かせる"Out Of The Blues"、ムーグ入りの不思議ファンク"In The Moog"と、ディープで面白い曲が次々に。追加収録のシングル版"Ode To Africa"はアルバムとはかなり雰囲気の違うビッグ・バンド・ファンクで、こちらもカッコイイ。
Reflections In The Sea Of Nurnen / Doug Hammond
これも同じシリーズ。75年。何といってもクールなメロディのミディアム・ファンク・ソウル"Wake Up Brothers"が素晴らしい。同路線のラテン・ジャズ・ソウル"For Real"ともどもちょっとサイケがかったアレンジもいいアクセントに。アルバムはかなりバラエティに富んだ構成で、スピリチュアルなラテン・ジャズの"Fidalgo Detour"や"Sea Of Nurnun"、インダストリアルな電子音楽"Space"、プログレっぽい哀愁ジャズ・ロック"Moves"、サイケなロックンロール・ジャズ"Kai"と息も吐かせぬ展開。