今日聴いたもの

赤羽39 / The ピーズ
05年。復活後3枚目。相変わらず投げやりで自虐的なロックンロールだけど、これまでの2枚の異様にダルで鬱な雰囲気は薄れて、ちょっと初期のテイストに近い印象。全編を通じてギターがすごくカッコイイ。リズム・チェンジがイカしてる"体にやさしいパンク"と、キャッチーなメロディにブッキラボーなコーラスがイイ感じの"耳鳴り"の、ロカビリーっぽい2曲がベスト・トラック。"ノロマが走って行く"、"生きてれば"なんかもフックの効いたメロディ・センスが冴えるラウドなギター・ロックで最高。
闇のアルバム-楳図かずお作品集 / 楳図かずお
全曲自らが作詞作曲を手がけた75年のアルバムにボーナス・トラックを追加した再発盤。ムード歌謡やシャンソン歌謡風の、プロの作曲家顔負けの楽曲に、自身のマンガをテーマにしたユニークな歌詞。ビブラートを効かせた独特の歌唱も個性的。時々挿入されるナレーションやセリフも奇妙で面白い。賛美歌のメロディを取り入れた"洗礼"、甘美なスキャットと優美なアレンジがソフトロック歌謡っぽい"イアラ"、シタール入りのアラビアンな"へび少女"、ジャジーシャンソン歌謡"蝶の墓"と続く前半の流れがお気に入り。