今日聴いたもの

ブーム・デイズ / 山本達彦
87年。以前聞いたシングル"プレッシャー"収録のアルバム。ブラコン・ベースのシティポップで、時々産業ロック風。ビッグバンド・ジャズをアシッド・ハウス化したようなアレンジがカッコイイ"シークレット・ゾーン"にオッと思ったけど、サビになるとえらく普通に。久しぶりに聞いた"プレッシャー"はエレクトロなファンク・ロックぶりがちょっとプリンスっぽく聞こえた。
Naturally / 刀根麻理子
86年。上のアルバムと同時代な感じがすごくするシティ系フィメール・ニューミュージック盤。「Witty」を聞いたときも思ったけど、声質のせいかかなりアイドル歌謡っぽく聞こえる。和泉常寛作のマイアミ・サウンド・マシーン系ダンスポップ"熱帯夜"とユーモラスな歌詞のバンドネオン入りメロウ・グルーヴ曲"ムーラン・ルージュ"がイイ感じ。このアルバムでは異色のヨーロピアン・バラードの"夜からの旅立ち (フライディナイト・ファンタジー)"も結構印象的。
LOOKING BACK / 小田和正
96年。自作曲のセルフ・リメイク集。個人的に思い入れの深い70年代の名曲群を新たなイメージで聞かせてくれる中盤以降が最高。ミディアム・テンポのメロウ・グルーヴになった"Yes-No"、ソフィスティケイトされた雰囲気が曲の魅力を再発見させてくれるピアノSSWスタイルの"夏の終わり"とか、声がほとんど変わってないだけに、かなり新鮮。ベスト・トラックはスウィンギーなフォーク・ロックに生まれ変わった"やさしさにさようなら"と、子供コーラスをフィーチャーしてファンキーに聞かせる"僕の贈りもの"。
My Suitor / KAHIMI KARIE
01年。このウィスパー・ヴォイスを聞くのはいったい何年ぶりかな。80年代ニューウェイヴ曲のカヴァー集なんだけど、静謐なアコースティック・アレンジの曲が多いせいか、何となくフェアリー系フィメール・フォークな感触。重厚なチェロの音色と逆回転っぽいシンセが織り成すアンサンブルが不思議な"My Suitor"(Bentholaのカヴァー)が好き。