今日聴いたもの

Feels / Animal Collective
05年。かなり話題になってた前作が去年から気になってたんだけど、結局この最新作を先に入手。パッと聞いた印象は初期マーキュリー・レヴやマイ・ブラディ・ヴァレンタインをユルくしたアシッド・ロックという感じ。気ままに曲調が変わっていく冒頭の"Did You See the Words"なんかは、まあこんなモノかと冷静に聞いてたけど、聞き進むにつれ、モータウンが発狂したような"Grass"とか、アップテンポなフォークロックをアシッド漬けにした"The Purple Bottle"、激烈バースト・ギター入りのカントリー・ロック"Turn Into Something"など格好良くて笑える最高な曲がいくつか。他に"Loch Raven"みたいなドリーミーなハーモニーポップもあったり、聞き込むほどに発見がありそうな手の込んだアルバム。
漂流上手 / G.RINA
05年。冒頭の4ビートR&Bな"山の手マジックカーペットライド"がいきなり新鮮で、他にもニューオーリンズ・ブラス・バンドやレゲエ、ボッサなどを取り込んだフュージョン・センスがユニーク。同じ4ビート路線の"踊り子ネイキッド"のほか、浮遊感のあるメロウなサンバ歌謡の"手紙"、レゲエなリズムのアコースティック・グルーヴ"ものがたり"、ラテンなクロスオーヴァー・レゲエ"春は無罪"(椎名林檎っぽい)とか面白くてイイ曲がイロイロな和製R&B盤。
こども / 空気公団
03年。としひこさんのセレクトで"例え"を聞いて、この人たちの音に初めて触れた時の感激を思い出した。細野晴臣を思わせるフェイクとか、鎮静効果のある歌声など、久しぶりに聞くとやっぱりイイなあ。ピアノSSW風の"季節の風達"、ダブル・ヴォーカルっぽいハーモニーが素敵な"今日のままでいることなんて"(チープなオルガンとリズムボックスが和製ヤング・マーブル・ジャイアンツな趣)、"ダウンタウン"っぽいシュガーベイブ・グルーヴ"おかえりただいま"など、相変わらずナチュラル・メロウな手触りの魅惑のシティ・ポップ。何といってもウキウキするような軽快なリズムに切ないメロディが乗っかった"例え"が素晴らしい。