今日聴いたもの

Joyce / Joyce
68年の1st。当時20歳のちょっと素人っぽい歌声が初々しい感じ。流麗なストリングスに彩られたポピュラー・ミュージック然とした雰囲気とSSW的な側面が同居したボッサ・アルバム。リズム・チェンジが楽しい"Superso"、穏やかなテンポにせわしないメロディが乗る"Choro Chorado"、男性コーラス入りのソフトロックっぽい"Ave Maria"、こういう曲調大好き!な哀愁カルナヴァル系"Anoiteceu"と続く中盤の流れが好き。
The First Seven Days / Jan Hammer
75年。ジェフ・ベックと共演してたキーボード奏者の、創世記の最初の7日間をテーマにした一人多重録音アルバム。神秘的なシンセ・ミュージックがヘヴィーなジャズロックに展開する"Darkness / Earth In Search Of A Sun"とか静謐なピアノ・ミュージックがグニョグニョしたシンセ音楽になる"Light / Sun"、現代音楽っぽいアブストラク室内楽がファンキーなクロスオーヴァーと化す"Six Day - The People"など、タイプの違う二つの曲をくっつけたような曲が多くて面白いけど、時々ニューエイジ臭さが鼻につく場面も。
Pink Cloud / Pink Cloud
83年。これまでほとんど聞いてこなかった大物バンドのひとつ。昔はクロスオーヴァーっぽい感じが苦手で敬遠してたような気がするけど、ラテン・フュージョンとトリオ・ハードロックが融合したような"Depression"をはじめ、このストイックな無骨さと洗練が同居した音は今聞くと随分ユニーク。メロウなファンキー・ロック"Hug Letter"でちょっとポール・ウェラーを思い出したりして。ギターとベースが次々にキャッチーなフレーズを繰り出すニューウェイヴィーなロックンロール"GOSH"がベストトラック。