今日聴いたもの

Unlimited (1979−1983) / Maximum Joy
ポップ・グループの後身バンドの編集盤。何故かClippled Dick Hot Waxというラウンジ物の印象が強いレーベルから。フリーキーなギターやヒステリックなサックスにトランペット、ダビーなエフェクト、さらにヘタウマな女性ヴォーカルという、かなり純度の高いポストパンク/ニューウェイヴ・ファンクで、ポップグループ直系のピアノがポイント高い感じ。乱れ打ちパーカッションに格好良いベースラインが絡む"Building Bridges"、ハウスっぽいリズムのクール・ファンク"Silent Street"、フリーキーさとファンカラティーナに通じるキャッチーさが同居した"Searching For A Feeling"あたりは有名な"Strech"より気に入った。
Stubbs The Zombie - The Soundtrack
05年。ネットで聞いた"Mr. Sandman / Oranger"が気に入ったんで買った、多分ゲームのサントラ。最近の米国インディ勢によるオールディーズ・カヴァー集で、ハードドライヴィンなパワーポップ化した"Shakin' All Over / Rose Hill Drive"、カントリー・フォーク・ロック調"Strangers In The Night / Cake"、切なさ満点の"There Goes My Baby / The Walkman"、モンドな電子音楽風"If I Only Had A Brain"など、原曲の雰囲気をうまく再現しつつヒネッてたり、退屈なスタンダードと思ってた曲の意外が魅力に気づかせてくれたり、といったナイスなカヴァーが多くて楽しい。ベストトラックはやはり、原曲のポップなコーラスワークはそのままに、いきなりギターがバーストする"Mr. Sandman"。
Home Ground / 堀込高樹
「FINE」の"切り花"みたいなクセの強い曲が多いかと思ってたけど、これまでキリンジのアルバムで歌ってた曲に比べてもかなりアッサリしたポップな感じ。オーケストラルなフォーク・ロック調の"絶交"、クールなAOR"Soft focus"、メランコリックなピアノSSW風"一度きりの上映"の3曲は、歌詞とメロディーに涙腺を直撃される素晴らしい名曲。ジャジーAORサウンドにマッカートニーなメロディーが乗る"クレゾールの魔法"もヘンな歌詞で面白い。他の曲も聞き込むごとに良くなってきそうな感じ。ただ、どうしても、これらの曲を弟の歌で聞けたらなあと、つい思ってしまう。
Bazra / Bazra
いつのまにかカッティング・エッジから出てた新作。相変わらず突き抜けた絶叫ヴォーカルが痛快。ファンク路線も悪くないけど、やはり"蒼い陽"、"明日"、"まわる"、"僕ら"といった、歌謡曲スレスレな美メロが冴えるタテノリ激情ロックが最高。