今日聴いたもの

どさくさ文明 すたこら文化 / 寿隊
04年。制服向上委員会メンバーのユニットの4th。ロックン・ロールにマージービート、GS、70'sストーンズ風、2トーンなどロッキンなビート・アイドル歌謡がいろいろ。相変わらず訳の分からないナンセンスな歌詞とフックの効いたキャッチーなメロディに引っかかる瞬間はあるものの、初めて「歩行喫煙禁止」とか聞いた時の衝撃を覚えてるだけに、全体にパンチ不足な印象は否めないのが正直なところ。切迫感のある哀愁ビート・ナンバー"狸"や予想を裏切られる展開の"純愛第二章"なんかは素晴らしい。
哀秘謡 / 哀秘謡
98年。灰野敬二率いる歌謡曲カヴァー・オンリーの3ピース・バンド。どの曲もオリジナルとはかけ離れた解釈なんだけど、かと言っていつもの灰野敬二や不失者のスタイルとも違う印象で、ジャジーなギターを聞かせる1曲目の"愛しのマックス"なんかはかなりキャッチーで意表を衝かれるし、ギクシャクしたアンサンブルに絶叫ヴォーカルが乗っかってビーフハートっぽいブルージーさが漂う"悲しき願い"と"骨まで愛して"も新鮮。"八月の濡れた砂"や”何故に二人はここに”みたいにイメージ通りのドローンな轟音ギターや独特のザックリしたカッティングが聞ける曲も、素材が歌謡曲だからか総じてポップ、場合によってはユーモラスにすら聞こえる。