今日聴いたもの

ダイヤモンド・ビート - ミッド60'sエレキ・バンド・コレクション テイチク編
64〜68年音源で構成された和製ギター・インスト・コンピ。ブルージーンズやオールスターワゴン、ザ・ヴァン・ドッグス、フィンガーズといったメンツによる、ギラギラ照りつける太陽を感じる灼熱の疾走ビート・チューンを中心に全28曲。当然ベンチャーズのレパートリーが多いんだけど、大半の曲にフィーチャーされてるチープなオルガンの音色が何とも言えない独特な哀愁とキッチュさを感じさせてイイ感じ。コーラス入りの"カレン"に"人間衛星"、イントロがメチャクチャ格好良い"十番街の殺人"などオッと思う曲はブルージーンズが多かった。
エノケンのキネマソング
昭和9年から15年の映画サントラから集めた32曲入り編集盤。ずいぶんポピュラー洋楽色が強いなあと思ったら結構カヴァー曲が多いみたい。もちろん日本人作曲家の手になるビッグ・バンド・ジャズとクラシック歌曲と端唄や音頭が混ざったような楽曲群もモダンでかなりユニークだけど。セリフとの掛け合いや喋りと歌が自然に混じった、映画のシーンがありありと浮かんでくるような愉快な曲がいっぱいで、何といっても独特のとぼけた歌声が魅力的。「エノケンの法界坊」からの"おくみちゃんとのデュエット"と"幽霊の歌〜高砂や"が可笑しくって最高。