今日聴いたもの

サファイアブルー / 井上大輔
89年。ハードなエレクトロ・ビート上で哀愁サックスがむせび泣くAOR歌謡"Coast Dreamin'"でいきなりノックアウト。ドゥワップな"Sparklin' Girl"、シャッフル・ビートの60'sソフト・ポップ風"Swing Rain"やノスタルジックな4ビート・チューン"At The Club House"などバラエティ豊かな曲想とさすがにツボを心得たキャッチーなメロディセンスが全開なナイス盤。上田正樹の"TAKAKO"のセルフ・カヴァー入り。
Good Times, Bad Times / 伊藤征子
91年のアルバムの97年再発盤。デヴィッド・フォスター、デニス・ランバートポール・アンカといった人たちがプロデュースや楽曲提供してるやたらと豪華なアルバム。なんだけど、帯に書いてあるとおりセリーヌ・ディオンを思わせるブラコン寄りMORが全面展開されていて、この手の音がウィークポイントのひとつな自分は、正直言って最後まで聞き通せたのはファンキーなメロウ・グルーヴ"Say It"とちょっと面白いリズム・アレンジとフックの効いたメロディが耳を引く"Heartbroken"の2曲くらい。全編英語で歌われる本格的なヴォーカルなど素直にスゴイなあとは思うんだけど。以前聞いた羽根田征子名義でのアルバムといい、どうもこの人の音楽とはあまり相性が良くないみたい。