今日聴いたもの

Chaz / Chaz
83年のレアなソウルの再発盤。シンセとマシーン・ビートによるエレクトロ・サウンドは80年代っぽいけど楽曲自体は70年代のソウルやファンクを継承してる(引きずってる)感じ。スウィート・ソウル系の"Tell Me Your Name"や"Tell Mommy"で聞けるファルセット・リードなんか特に。女性ヴォーカルが悩ましく迫るエレクトロ・ファンク"Let's Do It"、うねるミディアム・グルーヴが気持ち良い"Baby Let Me Be The One"が最高。
Enter The Spektrum / Srektrum
04年。80年代のエレクトロやポストパンク・ファンクを最近のダビー・ハウスっぽくアップデートしたようなサウンド。黒人女性ヴォーカルもかなりニューウェイヴィーで白人かと思った。所々巻き舌になるところがちょっと苦手だけど。特に気に入ったのは、オリエンタルなエレクトロ・ガール・ポップ"Kinda Knew"、ポストパンクなハウス・チューン"Freakbox"、弾むようなリズム・トラックがカッコイイ"Country Licks"。
L.D.K. Lounge Designer Killer / Capsule
05年新作。テクノ・ポップやフレンチ・ポップをベースに相変わらずキラキラしたオプティミスティックな音世界。個人的にはテクノ・ディスコ・インストの"空飛ぶ都市計画"がベスト・トラックで、「Cutie Cinema Replay」のようなキラーなメロディの歌モノに今回も出会えなかったのはちょっと残念。"グライダー"や"人類の進歩と調和"とかかなりイイ感じではあるんだけど、
SKi Unit-4 / 制服向上委員会
01年。EMT、三浦恵里子、Hellow、SKi-P、BPGというユニット、ソロ音源集。ディスコ歌謡、ロック歌謡、エレポップ、ロネッツ風など80年代正統派アイドルな楽曲群。なんだけど、ホーンやストリングスをチープなシンセで代用してることで醸し出される侘しさは90年代以降の演歌に通じる感じ。自前のコーラス・ワークは相変わらず魅力的だけど("知性のシエスタ"とか)、正直言って期待したほどは「面白い」曲はないかなあ。