今日聴いたもの

Lay It All Out / Barry Mann
71年のアルバムにボーナス・トラック2曲を追加したDreamsvilleレーベル再発盤。70年代初頭らしい内政的で静謐なサウンドに乗り、ちょっと力強い歌声が乗るSSW盤。何年か前に「サヴァイバー」を聞いたときはその歌声がちょっと苦手だったんだけど、今はすごく心にしみる気がする。印象的なメロディが必ず含まれるソングライティング・センスはやっぱりキャッチーだし。"ふられた気持ち"や"On Broadway"などのヒット曲のセルフリメイクも収録。
"When You Get Right Down To It"(キャロル・キングを思わせる切ないピアノSSWナンバー)
"I Heard You Singing Your Song"(コーラス・アレンジがグッくる東海岸ノリのポップ・ロックナンバー)
"Sundown"(巧みなメロディ展開にため息。素晴らしいセルフ・リメイク)
Eyes / Tony Joe White
77年作品のVIVID再発盤。快適テンポのメロウ・ブルーアイド・ソウルが続く序盤から、徐々にブルージーな曲が増えてきて、終盤は怒涛のブルース・ロック攻撃という構成。独特の低音ヴォイスが醸し出すハードボイルド・ムードにシビれてしまう。ゆる目のディスコっぽいギター・カッティングが気持ち良い"You Are Loved By Me"、ダウナーだけどほのかに甘いファンキー・ロックの"Making Love Is Good For You"、グルーヴィーなブルース・ロック"Swamp Boogie"など、いい感じの曲が並んでるけど、何といってもおんなの溜息入りハードボイルド・ソウル"That Loving Feeling"が素晴らしい。