今日聴いたもの

Outras Palavras / Caetano Veloso
81年。メランコリックなサンバからレゲエ、AORと多彩な音楽性を展開しつつも、全体の印象は穏やかな耳触りのサンバ歌謡アルバムという感じ。どの曲も聞けば聞くほど不思議なリズム感覚とメロディ。これで歌詞がストレートに伝わってきたらメチャクチャ面白い音楽なんだろうなあ。
"Outras Palavras"(メロウなサンバ。なんともマジカルなメロディ展開。)
"Rapte-Me Camaleola"(ミディアム・ファンキーなクロスオーヴァー。アコギがカッコイイ)
"Blues"(これもアコギのリフが面白い弾き語り)
"Quelo Um Baby Seu"(異色の爽快ディスコ・グルーヴ)
"Jeito De Corpo"(洒脱なサンバ歌謡)
Cores Nomis / Caetano Veloso
82年。カエターノ流のAOR?バンド編成のメロウでファンキーな曲と甘く優しい弾き語り。はっきりとは言えないけど、カエターノの音楽を聞いてると、どうしても入り込めない独特なクセみたいなものを感じてしまう瞬間が時々あるんだけど、このアルバムは全然それを感じなかった。この人のアルバムでこれだけグッとくる曲ばかり並んでるのは珍しい。名盤。
"Queixa"(ロマンティックなメロディとメロウなギター)
"Ele Me Deu Um Beijo Na Boca"(レゲエっぽいリズムの哲学的AOR
"Trem Das Cores"(デリケートなメロディが魅力的)
"Um Canto De Afoxe Para O Boloco Do Ile"(大人数のサンバ・コーラス。子供の声がカワイイ)
"Cavaleiro De Jorge"(ファンカラティーナっぽくもある軽妙ポップ)
"Sina"(ジャヴァンのカヴァー。女声コーラスが麗しいレゲエAOR
Love, Peace & Poetry - Brazilian Psychedelic Music
Q.D.K.メディアの世界のサイケ・シリーズ、ブラジル編。70年前後と言う時代柄、ワウとファズがうなってるけどガレージ・サイケというよりニューロック寄り。聞いたことも無いバンド群に混じってさりげなくマルコス・ヴァーリの「Vento Sul」からも収録されてる。Os Brazoesとかを除いてトロピカリア色が薄いのが意外だけど、他の辺境サイケに比べてもやっぱりブラジルの音楽偏差値は高いなあと思わせる凝った面白い曲が多い。The Buttonsというバンドが歌ってる"Birds In My Tree"って多分カヴァーだと思うけど誰の曲だったか思い出せない。
"E Assim Falava Mefistofeles / O Bando"(R&Bビートとブラス・ロックが混ざったようなニューロック。激烈スクリーム入り)
"I Need You / O Terco"(ギクシャクしたリズムが気持ち悪いんだけどクセになる感じ。R&Bサイケ)
"Trila Antiga / Spectrum"(荒涼としたブルージー・サイケ)
"Animalla / Modulo 1000"(アコギとエレキのギターだけのアンサンブルが新鮮。ファンキー)
"Let's Go / Sound Factory"(インパクト大なハイトーン・ヴォイス。突進ファズ・ビート)
"Maracas De Fogo / Lula Cortes E Ze Lamaho"(アシッドなエキゾティック・インスト)