今日聴いたもの

Antonio Adolfo & A Brazuca (No.1) / Antonio Adolfo & A Brazuca
69年のアルバムにシングル曲を追加した再発CD。ロック色を強めたセルメンっていう感じ。ソフトな女声ハーモニー・ヴォーカルが爽快なアルバムなんだけど、リズム・チェンジの多い変則的な曲が多くて、時々サイケなギターも聞こえる。
"Voo De Apolo"(静と動を行き来するグルーヴィー・ロック。間奏のコラージュが面白い)
"Psiu"(メロウな楽曲にブラスロックみたいな歯切れの良いホーン)
"Gloria,Gloria"(セルメン系ポップ。掛け声がセルスターズみたい)
"O Baile Do Clube"(軽快なリズムに切ないメロディ。ベースがカッコイイ)
Antonio Adolfo E A Brazuca / Antonio Adolfo E A Brazuca
71年2nd。トロピカリズモ的なガレージ・サイケとラウンジ・ミュージックが同居した音。大きくフィーチャーされてる男性ヴォーカルの激情絶叫スタイルが笑えてしまう("Tributo A Victor Manga"とか)。女声コーラス陣は相変わらず甘いハーモニーを聞かせてくれているんだけど、上の盤でも時々見え隠れしていたフリーク・アウトしたセンスが前面に出た1枚。
"Claudia"(男女混声ソフトロック・ボッサ。パーカッションの響きがエキゾティック)
"Atencao! Atencao!"(グルーヴィーでガレージな疾走チューン)
View / Phew
87年。1stが大好きだった10代の頃、コレも聞いた気がするけど全然覚えてなかった。クラシック歌曲っぽいフィメール・ポップをニューウェイヴィーなアレンジでやってる感じのアルバムで、改めて聴くとコレも1st同様ジャーマン臭プンプンな音でノイジーなギターやドタバタしたドラムとかすごくツボなんだけど、やっぱり曲が苦手だなあ。ただ、こういう曲を音が外れ気味のぶっきらぼうな歌唱で聞かせるところにはパンクを感じる。インダストリアルな"Spot"が良かった。ボーナストラックを追加した02年再発盤。
アフロ・ガール / ルルーズ・マーブル
97年。コンピで何曲か聞いてたけどアルバムは初めて聞いた。音の悪さがサイコーなガールズ・ガレージ・ビート。チープでサイケなオルガンや熱狂スクリーミングなど、細部にいちいちそそられる。単なるリバイバルに留まらない訴求力のある歌謡曲的な作曲センスも素晴らしい。
"Afro Girl Go A Go"(キャッチーなガレージR&Bビート)
"Lulu & Lover's Lovers"(タイトル最高。カヴァーかと思ったらオリジナルだった)
"How Much Is Love"(スクリーミングが響き渡る破壊的ナンバー)
"Inside-Looking Out"(アニマルズのカヴァー。うねるグルーヴ)
Idiot Optimism / Van Duren
この前聞いたGood Questionのアルバムの前に録音されていた未発表アルバム。意外にファンキーなハードロック調の曲が結構多いんだけど、やっぱりマッカートニーなメロディのポップ・ナンバーがしっかり収録されてて、甘酸っぱいギターの音色が最高な"Andy ,Please"やパワーポップ寄りの"Bear With Me All The Way"なんか聞くとときめいてしまう。変わったところではシンセをフィーチャーした"Turn In Half"が印象的で、ディスコっぽいアレンジにウィングス系メロディが妙にハマってる。
Decadance(Volume Four)
91年発売のテクノ&ハウスのコンピ。"Go / Moby"、"Nocturne / T99"、"Last Train To Trancetral / The KLF"、"7 Ways To Love / Cola Boy"といった懐かしのヒット曲が多いけど、聞いたことのない名前もちらほらあって、プリミティヴなヴォイス・サンプルやオーケストラ・ヒット連打が楽しい"You Don't Know Her / Downtown"や全体にギクシャク感が漂うエレクトロ・テクノ"Infiltrate 202 / Altern8"など、未だ洗練されてない手探りな音作りが新鮮。