今日聴いたもの

トリローと愉快な仲間たち
50〜60年代の三木鶏郎作品集。ビッグバンド・ジャズを基調に、良質なショートショート集という趣のウィットに富んだモダンな作品群。エノケンをはじめ多彩な歌手が登場するけど、本人のフラフラと頼りない歌唱も味わい深い。コレを聴いてしまうと「集大成」を聴きたくなるなあ。
"僕は特急の機関士で / 榎本健一楠トシエ、特急グループ"
(疾走感のあるジャズ歌謡。松田聖子の"ロックンロール・グッバイ"を先取りしたアレンジにニヤリ)
"つりのうた(私は貴方を釣りたいの) / 中村メイコ"(シスターズ・コーラスを従えた軽妙ジャズ歌謡)
"サンマサンバ"(歌詞が最高なラテン歌謡)
"総理大臣の忘れもの / フランキー堺"(よく出来てる音楽コント)
"人の気も知らないで / 榎本健一"(とぼけた歌い方なんだけどすごくイイ曲)
サウンド・オブ・パシフィック / サラ&メロディー
70年。赤星建彦という人が日本の民謡を英詩に変えて洒脱にラウンジポップ化したアルバム。心地良いアレンジの端々に散りばめられたファニーなアイデアの数々が心憎い。ブリッジの「音楽の基礎研究」シリーズ。
"ヤギブシ・ラットマン"(R&Bビートのグルーヴィー・イージー・リスニング
"タンチャメ"(変なシンセ入りのお茶の間ソフトロック)
"タンコー・ブシ"(ドラム・ブレイクとハンド・クラップが格好良いジャズ・サンバ)
"ララバイ・オブ・イツキ"(凝った展開のオーケストラル・ポップ)