今日聴いたもの

I Love You / Benny Sings
05年。なぜかSonar Kollektivから出てる、甘くて繊細なヴォーカル&ハーモニーに彩られた70年代テイスト満載のSSW盤。全編に渡って"What A Fool Believes"や"Oh Lori"みたいな洒脱なソフトAORワールドが繰り広げられて、胸が締め付けられっぱなしの傑作。
"Little Donna"(めくるめくメロディーのドリーミーAOR
"Below the Waterfall"("Clair"っぽくもあるハーモニー・ポップ)
"New Bed"(夢見るメロディと変則ヒップ・ホップ・ビートと)
"Yours"(女性ヴォーカルとのデュエットで甘さ倍増のジャジーAOR
"No more Drinks for me"(室内楽的。プリファブ・スプラウトを思わせる緊張感のあるメロディ)
"Follow the Light"(凝ったアレンジ)
"Me and my Guitar"(ハーモニカの音色がキュンと切ない)
"Make A Rainbow"(ミュージカルっぽい合唱曲)
Funky Sound / The Sequence
アンジー・ストーンが在籍していた女性版シュガーヒル・ギャング的なラップ・トリオの82年2ndに12インチ・シングル曲を追加したP-VINE編集盤。シングル曲はエレクトロ・ファンクとディスコの中間のような、まさにシュガーヒルな音なんだけど、クラシック的な存在の"Funk You Up"よりパーティ・ディスコっぽい"And You Know That"の方が好き。アルバムは歌物中心で、軽快なエレクトロ・ソウルとメロウなバラードがほぼ半分ずつ。Skip Scarborough作のメロウ・バラード"Love Change"がイイ感じ。
If Loving You Is Wrong / Luther Ingram
72年の2ndアルバム「(If Loving You Is Wrong)Don't Want To Be Right」に1stの3曲と60年代のシングル曲を追加した、これもP-VINE編集盤。アルバム・タイトル曲を初めメロウな音作りと塩辛い熱唱ヴォーカルが同居した、甘辛いサザン・ソウル。なのでサザンにしては聴きやすい音なんだけど、やっぱりこのサザン・スタイルの熱いヴォーカルをずっと聞いてると疲れてしまうというのが正直なところで、"Love Ain't Gonna Run Me Away"のような抑え目なヴォーカルの曲が丁度いいかな。1stから収録されてる"I'll Just Call You Honey"はグルーヴィーなブルージー・ソウルで、これは最高。