今日聴いたもの

ベスト・コレクション / 浅田美代子
86年に出たベスト盤。今はもっとイイ選曲・音質のCDが出てると思うけど。初期の筒美京平作品*1くらいしか聞いたことなかったんだけど、都倉俊一もメインソングライターとしてかなり楽曲提供してることを知った。全般的に"赤い風船"のイメージを踏襲したほのぼのしたフォーク歌謡が多くて地味な印象だけど、名手たちが手がけているだけあって、ちょっとしたフレーズに歌謡曲ならではの官能を感じる。
"ひとりっ子甘えっ子"(筒美作品ではコレが一番好き)
"わたしの宵待草"(都倉俊一。エレピがイイ感じ)
"恋のまえぶれ"(筒美京平。"しあわせの一番星"B面。メジャー→マイナーの転換が印象的)
"北風の日曜日"(三木たかし。"女の子なんだもん"っぽい軽グルーヴが気持ちイイ)
アニメ主題歌グラフィティ3 〜アイドル伝説
ひょっこりひょうたん島」から「さすがの猿飛」までかなり幅広い年代に渡るアニメ主題歌集。タイトル通りアイドルが歌う80年代の楽曲群で固めた前半は、アニメ主題歌というよりアイドル歌謡っぽいけど、どうにもインパクトの弱いB級感が漂う楽曲が多い。そんな中小林泉美の"恋の呪文はスキトキメキトキス / 伊藤さやか"はさすがに突出してカッコイイ。あとは古田喜昭のちょっとシュガーを思わせるラテン歌謡"ときめきトゥナイト"とか。後半は「ムーミン」やら「ゲゲゲの鬼太郎」やらが並んでるけど、子供の頃以来久しぶりに聞いた"アタックNo.1の歌 / 小鳩くるみ"のハツラツさと泣きのギャップが激しい歌唱に衝撃を受けた。ところで"忘れられたメッセージ / 山本百合子"を解説したこのサイトはすごい*2
こんな風に過ぎて行くのなら / 浅川マキ
96年。最後に聞いたのが「Stranger's Touch」なんで、ついその延長線上の音を想像してしまっていたけど、いきなりラウドなブルージー・ロックンロールが流れてきて驚いた。それでも相変わらずの浅川マキ節が全開のヴォーカルと歌詞で、ああ、浅川マキを聞いてるんだなあという気になる。中盤以降はブルージーでジャジーな楽曲が並んでて安心して浸っていると、終盤に後藤次利作曲のニューミュージックや歌謡ロックが飛び出てまた驚く。でもココ*3を見てると、83年に既に後藤次利と組んだアルバムが出てたんだなあ。
"あの男が死んだら"(スウィングするジャジー&フォーキー歌謡)
"別れ"(初期の名曲。呟くようなフォークのバックでディストーション・ギターがうなる)
"まだ若くて"(後藤次利ハード・ロックフュージョン+浅川マキ節)

*1:"赤い風船"、"ひとりっ子甘えっ子"、"しあわせの一番星"

*2:http://www.sun-inet.or.jp/~miura/takeo/m83a20.html

*3:http://wagamamakorin.client.jp/maki-disco.html