今日聴いたもの

I'll Play The Blues For You + Lovejoy / Albert King
Stax時代、70年代のアルバムの2in1再発CD。72年の「I'll Play The The Blues For You」はR&Bビートの曲が大半を占めるナイスな1枚。バックはバーケイズ。エレピ入りファンキー・ダウナー・ブルースのタイトル曲が最高にクール。同じくファンキーな"Don't Burn Down The Bridge"とマイナー・スロー・ブルースの"Angel Of Mercy"もカッコイイ。
71年の「Lovejoy」はドン・ニックスや曲作りやプロデュースに関わった土臭いスワンピィ・ブルース盤。ドタバタしたドラムが気持ち良いミッド・テンポのブルース・ロック"Going Back To Iuka"、昨日聞いた刑事ドラマ・コンピの"ああ青春"を思い出すスワンプ・ポップ"Like A Road Leading Home"とか。
マイ・イマジネイション / 酒井俊
79年。基本的にはAORフュージョン系のジャズ・ヴォーカルなんだろうけど、坂本龍一電子音楽っぽいシンセが楽曲にエクスペリメンタルな味わいを加えてて、ヴォーカルも一見スムーズで軽い歌声なんだけど、結構熱い歌い上げ系だったりして、そのなんだかチグハグな感じが気持ち悪いような気持ち良いような不思議なアルバム。ハード・ロックなファンクと化した"Love Potion #9"が最高。
肉を喰らひて誓ひをたてよ / ハレルヤズ
86年。サイケでアングラなギター・ロック。スリントやペイヴメントが日本の70年代フォーク歌謡にハマったような、朴訥さと荒涼が同居した不思議な世界を展開するアルバム前半の楽曲がイイ。静謐でラウドなアンサンブル、特にギターの音色が素晴らしい。"つづき""すぐ行くよどこにいても"あたりがお気に入り。モダーン・ミュージック再発。
Moon Pix / Cat Power
98年。何かの雑誌のインタビューでベックが絶賛してたんで気になってたアーティスト。聴いてみるとビョークに90年代米SSWっぽいカントリーな歌い回しが加わったようなヴォーカル。どちらも苦手なんで、聞いた瞬間に、ああ合わないなと思ってしまった。ダウナー・オルタナティヴ・フォークという感じのサウンド自体は割りと好きなんだけど。1曲目とかかなりカッコイイし。
Lucky Planet / The World
70年。ニール・イネスやイアン・ウォーレスらが在籍したバンド。当時の英国ロックらしい重心の低いダイナミックな演奏とビートリッシュなポップなメロディの楽曲を中心に米国スワンプの影響を感じさせる曲もいくつか。地味だけどやっぱりこういう音は嫌いになれないな。ベストトラックは英国的哀愁メロとファンキーなリズムの組合わせに痺れるプログレッシヴ大作"Godzilla's Return"とコンパクトなポップ・ソング"Angelina"。Vinyl Japan再発盤。