今日読んだもの

マガジン青春譜 川端康成大宅壮一 / 猪瀬直樹
明治大正期の大文豪たちがひたすら人間臭い会話や行状を繰り広げる、山田風太郎の明治物を読んでるような感じの評伝小説。一気に読んでしまった。川端康成というと、その名前を知ったときからノーベル賞作家という言葉とセットで常に紹介されてて、凄いエリート作家というイメージがあって取っ付きにくかった作家だったんだけど、この本のなかで描かれてる、ひたすら不器用で自意識過剰な格好悪い文学青年の姿にはかなり親近感を覚えた。急に川端康成を読みたくなってしまったよ。