今日聴いたもの

シンパシィ / 宇都美慶子
90年。プレ90年代ガールポップ的なニューミュージック。松任谷正隆岸正之Joey Carbone佐藤健といった人たちを作家陣に迎えて、60'sポップ、ハードロック、ブラコン等が混在した幅広い音楽性を聞かせるアルバム。ポータブル・ロックを思わせるA&M系ポップス"南の島に憧れて"(松任谷正隆)、ファンキーなブラコン歌謡"会いにこないで"(松根あや)が良かった。
四分の三拍子の二つのハート / BL.WALTZ
91年。T・E・N・Tレーベル。高野寛に通じるキレイな歌声のヴォーカルを擁した四人組バンド。60年代のポップス/ロックのエッセンスを散りばめたアレンジ・センスは好きなんだけど、今一つ突き抜けたメロディがないせいか、つい聞流してしまう感じで、清涼フォークロックの"Passege Park"みたいに、一瞬イイ曲なんだけど妙に凝った曲作りのせいで途中でつまらなくなってしまう曲も多い。ヒネくれたユーモア・センスが全開になった"セロリ&パセリ"が印象に残った。
mush☆room / 櫛引彩香
00年。オーガニック系な歌声の自作自演シンガー。曲によって、ヒックスヴィル冨田恵一高野寛クラムボン鈴木正人、ワック・ワック・リズム・バンド、堀江博久と次々にプロデューサーが変わる豪華なアルバム。どの曲も趣味の良いアレンジで心地良く聞けるけど、やはり"雨のち晴れ"や"いつもの気分で"みたいにメロディが印象的な曲に惹かれる。と思ったらどちらもシングル曲だった。