今日聴いたもの

Rotten To The Core / Crabby Appleton
ミレニウムのメンバーが在籍したバンドの71年2nd。1stは聞いたことがないんだけど、このアルバムを聴く限りでは、絶叫ハード・ロックパワーポップからブルース・ロック、カントリー・ロックまで随分幅広い音楽性。残念ながら突き抜けた曲がないんで小器用な印象を受けてしまうけど、こういった取り散らかった雰囲気のB級バンドはキライじゃない。Collector's Chice Music再発盤。
"Lucy"(パーカッション入りファンキー・ハード・ロック
"Love Can Change Everything"(西海岸風のジャジーなフォーク・ロック)
"Gonna Save You(From That)"(静と動の対比がほどほどにドラマティックなブルージー・ラテン・ロック)
Pick A Dub / Keith Hudson
74年。オリジナルは分からないけど、呑気なルーツ・レゲエにダブ・エフェクトを施した様子の、緊張と弛緩が同居したダブ・アルバム。ドラムの残響音がこだまする冷んやりとした音空間が気持ち良い。Blood & Fire再発盤。
"Black Heart"(エフェクト処理されたギター・リフが良い感じのダウナー・ダブ)
"Michael Talbot Affair"(ベースとドラムのみになる瞬間がイイ)
"Black Right"(哀愁漂うギターのカッティング・リフ)
"Depth Charge"(プレAORなメロウ・ダブ)
君は英雄なんかじゃない / 斉藤哲夫
72年。"ザ・ウェイト"を思わせる"君は英雄なんかじゃない"を始め、70年代初頭のSSWやスワンプ・ロックなど、当時の米ロックの静かな気分を反映した音。力強いピアノをフィーチャーした冒頭2曲なんかはゴスペルっぽい。やっぱりイイ声の持ち主だと思うけどCBS時代の軽やかなポップ路線の方が肌に合うかな。壊れた歌唱が格好良い"時は矢のように"とアシッド・フォーク風の"斧をもて石を打つが如く"が良かった。
SPIN / 松尾清憲
04年。前作は結局買いそびれたままなんで結構久しぶりだけど、ブリット・サイケ・ポップを独自なやり方で再構築する作風は健在。相変わらずひねくれた展開のイイ曲が揃ったアルバムで安心して聴ける。"亜熱帯の記憶"では鈴木さえ子がコーラス参加。
"デンジャラス・ゾーン"(ヴォードビル風のパワー・ポップ
"SUNFLOWER"(珍しく?ブライアン・ウィルソン路線)
"涙はジグソーパズル"