今日聴いたもの

Fotografiert BUNNY / Charles Wilp
90年。ATA TAKから再発された60年代のイージー・リスニング盤。60'sイージーといっても、世界的にラウンジ熱が高揚してた頃に散々聴いたテクニカラーなオーケストラ曲より「夜のムード音楽」という形容が相応しい妖しい曲が多くて新鮮。ボーナストラックの"...Sexy-Mini-Super-Flower-Pop-Op-Alles Ist Drin"はアルバム曲とは全く異質な現代音楽風の前衛ムード音楽でこれはメチャクチャ格好良い。
"Beautiful Bald Woman"(下世話なサックス・ブロウが最高)
"Mad.Ave.Perfume Ad"(途中で不穏な展開を見せる男女のスキャット・デュエット)
"Pink Carpet"(ダルなムード・スキャットテルミンみたいな声)
"Size 178-79-55-91"(タイトルが素晴らしい。流麗な溜息モノ)
"...Sexy-Mini-Super-Flower-Pop-Op-Alles Ist Drin"
If Walls Could Talk / Little Milton
70年CHESS盤。リズム・アンド・ブルースというのか、ホーン入りブルースというのか、そんな感じのサウンド。ブルージーな節回しを聞かせるけど、後にSTAXに移籍にしたのもうなづけるソウルフルなシンガー。
"Baby I Love You"(ホーンのフレーズに泣ける哀愁ミディアム・ソウル)
"Poor Man's Song"(ギターのカッティングがグルーヴィーなファンク・ブルース)
"I Don't Know"(歌謡曲っぽいR&B〜ブルース・ナンバー)
石原裕次郎クリスマス・キャロル
クルーナー風ヴォーカルで聞かせるクリスマス・スタンダード集。どの曲も破綻のないアレンジで、正直言ってかなり退屈なアルバムなんだけど、"もろ人こぞりて"でのやけにに神妙な「シュワキマリ〜」や4ビートの"聖者の行進"なんかは割と楽しい。
Hertz / 小森まなみ
93年。80年代後半のアイドル・ポップの典型のような音作り。発売当時は激しく時代遅れだった筈のエレポップ/ユーロビート"Love Me Back"(馬飼野康二)が一番抵抗なく聴けるところに時代の流れを感じる。舌足らずに歌われる、沖山優司作のモータウン風ポップ”つらいねロストラブ”が良かった。