今日聴いたもの

Picchio Dal Pozzo / Picchio Dal Pozzo
76年イタリアン・ロック。エレピやホーンの音色やシロフォン使いなどカンタベリー色が濃厚な黄昏ジャズ・ロック。ただ、どの曲にも耳に残るキャッチーなフレーズがあってすごくクオリティが高いのと、独特なヴォーカル・アレンジのせいもあって、不思議とカンタベリーの二番煎じという感じは薄い、何度も聴きたくなる逸品。
"Cocomelastico"(調子っぱずれの女声ハミングがイイ感じ)
"Seppia"(シンセのシークエンス・フレーズを導入した壮大なジャズ・ロック組曲
"La Floricultura Di Tschincinnata"(メランコリックでフリーキーな名曲)
Number 2 / Robert Crumb And His Cheap Suit Serenaders
76年。相変わらずジャグ、ラグタイム、ジャズ・スウィング、ウエスタンなどを矢継ぎ早にプレイするグッド・タイム・ミュージック。ちょっと生真面目な印象を受けた前作に比べるとユーモア・センスが強まってきた感じで、"Hula Medley"や"Persian Rag"で聴けるミクスチャー感覚に満ちたアレンジが最高。
"Chasin' Rainbow"(ソウ入りラグタイム・チューン)
"Hula Medley"(タイトル通りハワイアンなアコースティック・スウィング)
"I Want A Little Girl"(ベルの音色がロマンティック)
"Persian Rag"(ミクスチャーなラグ。イイ曲!ソウ入り)
"Mysterious Mose"(能天気なホラー・ジャグ)
"Make My Cot Where The Cot-Cot-Cotton Grows"
Woman Out Of Control / Ray Parker Jr.
83年。ロックっぽい冒頭の2曲がかなり辛いんだけど、エレクトロなファンクとメロウな美メロをフィーチャーしたAORソウル中心に展開する3曲目以降は安心して聴ける。
"Electronic Lover"(ギター・カッティングが格好良いエレクトロ・ファンク
"In The Heat Of The Night"(AORテイストのミディアム・スロー)
"I Don't Wanna Know"(ポップなミディアム・ファンク)
"She Still Feels The Need"(むせび泣き系スロー)
One Night Stand/ 秋本奈緒美
82年。笹路正徳、土方隆之、清水靖晃といったマライアの面々をバックにロック、フュージョンっぽいアレンジで聞かせるジャズ・スタンダード集。この人の歌を聴くのは初めてなんだけど、ジャズ・シンガーと名乗っていたのが信じられない不安定な歌唱が良くも悪くもインチキっぽい。実験的なテクノ・ポップになった"テネシー・ワルツ"が最高。