今日聴いたもの

今日の我れに明日は勝つ 美空ひばり大全集27

昭和45・46年のシングルAB面曲集。全曲がいわゆる「演歌」で、そのカテゴリ内でいろいろとバリエーションを出してる感じ。70年代に入ってあらためて路線を確定しはじめたのか。猪俣公章、山本丈晴、古賀政男、市川昭介といったメンツに囲まれて、かとう哲也のモダンなセンスが光る。
"人生一路"（かとう哲也。グルーヴィーなリズムの踊れる演歌）
"人生将棋"（かとう哲也。こちらも軽妙なグルーヴィー演歌）
"人生ブルース"（遠藤実。"夢は夜ひらく"によく似た全共闘怨歌風）
"それでも私は生きている"（阿久悠/井上かつお。曲調は怨み歌なんだけど歌詞は前向き）

The Complete Lou Christie

69年の「I'm Gonna Make You Mine」と71年の「Paint America Love」の2in1。昔ブッダ・スーパーコレクションの1枚としてテイチクから出ていたCD。"魔法"と"I'm Gonna Make You Mine"を収録した「I'm Gonna Make You Mine」は得意のファルセットを生かしたバブルガム風味の陽性ポップス集。その2曲がやはり突出してるけど、ヒップな"I'll Take Time"や切ないメロディの"I'm Gonna Get Married"もなかなか素晴らしい。
「Paint America Love」は従来のイメージとガラリと雰囲気が違うちょっぴりプログレッシヴなコンセプト・アルバムで、グルーミーなソフトポップ傑作。Chrirtie/Twylaコンビの作曲センスが冴える名曲多数。