今日聴いたもの

These Are The Vistas / The Bad Plus
03年。ニルヴァーナエイフェックス・ツインをカヴァーするピアノ・ジャズ・トリオ。全然知らない人たちだけど、チャド・ブレイクがプロデュースしたこのアルバムはタワレコの安売りラインナップに入ってるんで、かなりのヒット作みたい。流麗なピアノ・ジャズにフリーの要素を加えてキャッチーなグランジ・ジャズにしてしまう手法がユニーク。カヴァー曲に比べるとインパクトは落ちるけどオリジナル曲も時々良い曲が。
"Big Eater"(オリジナル。格好良い曲)
"Smells Like Teenage Spirit"(これは面白い)
"Flim"(R.D.ジェイムスの才能を再認識)
"Heart Of Glass"
Agora / Doris Monteiro
76年。ストレートなボサノヴァは最近聴けなくなってきてるんだけどエレピが入るとすごく新鮮。特にいくつか収録されてるAORタッチの曲がボサを取り入れた日本のシティ・ポップに似た雰囲気で面白い。ジャズ・ヴォーカル風の曲もハスキーな声質に良く合ってる。
"Maita"(エレキ・ギターによるボサなカッティングが気持ち良い)
"Partida"(ジャジーなポップス)
"Dia De Feira"(エレピ入りボサ路線のベスト・トラック)
"Lamento No Morro"(口笛入りAORボサ)
"Tema De Doris"
"Dificilmente"(これもAOR風)
Studio One Dub
Soul Jazz編集スタジオ・ワン・コンピのダブ編。70年前後のヴィンテージなスタジオ・ワン音源なんで、さほどイジってない曲でも気持ち良く聴けるけど、やはり激しいヤツや不穏なヤツにより惹かれる。
"Taurus Dub 2"(ギター・インストっぽいフレーズがダビーに歪む)
"Creator Version"(ダウン・テンポなルーツ・ダブ)
"Running Dub"
"In Cold Blood Version"(この盤で随一のハード&ワイルド・チューン)
"Chase Them Version"(激しいテープ操作)
"Feel The Dub"
Dub Maniacs On The Rampage / Mad Professor
92年。他のアルバム同様、ぶっ飛んだエフェクトとポップスの引用が絶妙に絡み合う格好良いダブが満載のサービス満点盤。この1年ほどダブ物をいくつか聴いてみたけど、こんな音を出してる人は他にいないんでは。ルーツ色がほとんどなく、かといってOn-U物ほどゴツくないクールでユーモラスなサウンド。急にアルバムを集めたくなった。