今日聴いたもの

幻の女たち(紙ジャケット仕様)

幻の女たち(紙ジャケット仕様)

去年一気に出た紙ジャケ再発シリーズもそろそろ買い集めておかないと、と思い立ってまず手に入れた'88年作品。若いころ「Strangers's Touch」というアルバムに出会って大変な衝撃と影響を受けた自分としては真っ先に手に入れなくてはならない80年代終盤の「フリー」な作品群の1枚。
"夜が明けたら"のコラージュも絶妙な"夜の匂い"から現実音を交えたパーソナル・ドキュメント風の"メッセージ"、力強いピアノリフに乗ってつぶやきと歌を自在に行き来する"ジンハウス・ブルース"の再演と、冒頭からあまりに孤高な音楽性に浸ってしまう。"La Valse 女たちのボレロ"や"Rapsodie de la Russie"など洒脱な曲も収録されていて、実はかなりキャッチーなアルバムかも。ラストの"男からの声"の終わり方とか実に「浅川マキ」で最高。