今日聴いたもの

Viva Boma(ヴィヴァ・ボマ)

ベルギーのグループの'76年2nd。1曲目のミニマル電子インスト"Perhaps Next Record"から民族パーカッシヴなトラッド調アヴァンロック"Video Boma"と続くオープニングから、徐々にカンタベリーテイストのジャズロックにフォーカスしつつ、まったく先の読めない目くるめく展開に最後までワクワクさせられる1枚で、これは今まで聞いてなかったのが本当に悔やまれる。レコメン的なテクニカルでかつアヴァンな志向を持ちながら、全体に漂うフェミニンなメロウさが魅力で、とりわけこの手のグループには珍しいキュートで甘い女性ヴォーカルにひたすら魅了されてしまう。

とりあえず全曲最高なんだけど、特にお気に入りは、ゆったり漂うクロスオーヴァー系AORバラードがプログレ的なドラマティック展開を経て疾走スキャットチューンに着地する"Nog Verder"や、ほのかにニューウェイヴな感覚もある11分のガーリージャズロック大作"L'Idiot Leon"。