今日聴いたもの

Paul Davis (1972) (10 Bonus Tracks)

Paul Davis (1972) (10 Bonus Tracks)

'72年のセルフタイトル・アルバム。アーシーなロックンロールやカントリーロックなどが中心の、当時のアメリカンロックのある種の典型とも言えそうな埃っぽい音楽性なんだけど、浮遊感のあるエレピの効果か、どの曲も独特のメロウさを湛えた魅力的な楽曲がそろっていて、さすが後にAOR界で大成功を収めるだけのことはあると感心。とはいえ個人的ベストトラックはソフトロッキンなオープニング曲"What Would We Do Without Music"に、ロジャニコのカヴァー"Let Me Be The One"、プレAORなワルツテンポ曲"Dream Of A Dreamer"といった、アーシーさは控えめに洗練性を前面に出した曲だったりするんだけど。

大量に収録されたボーナストラックの中では、トッド・ラングレン的な屈折美メロが冴える"Burnin' For You Baby"や"All Through The Night"といった、いかにも80年代風なクリスタルAORトラックの完成度の高さにやはり耳を奪われてしまう感じ。