今日聴いたもの

Nu / Carmona
'03年、オランダ産のビートリッシュパワーポップ作品。冒頭の歯切れ良い快適アップテンポのマージーフォーク・ロック"Nu"をはじめ、全編に渡ってマッカートニーなフックが効いた甘酸っぱいメロディーが満載。あまりにどの曲もソレなんで、立て続けに聞いてるとダレてはくるものの、ゆったりグルーヴするベースが気持ち良いフォーキー・ニューロックの"Ze Staat In Bloei"や目くるめくメロディーに魅了される田園調ハーモニー・ピアノポップ"Verander"あたりは掛け値なしの名曲。ラストのエキゾティックなインスト曲"Rosa"で垣間見せるブライアン趣味なんかをもっと前面に出してくれても良かったかも。
Los York's 68 / Los York's
ペルーのガレージロックバンドの'68年2nd。1曲目の"Solo Pido Amor"から、哀愁の歌謡メロディーと切迫感に満ちた性急演奏、狂気な叫びが渾然一体となったGSガレージで最高。以後も泣きの入ったメロウ曲なんかも織り交ぜつつ、フリーキーな無調ギターが暴れるエクスペリメンタル・ガレージ"Mira Tu"、ファズがうなる反復リフの覚醒ヘヴィサイケ"Abrazame Baby"、お馴染みのメロディーに「ベサメムーチョ〜」なんていうフレーズが乗っかるクリームのあの曲のカヴァー"La Alegria De Tu Amor"とか、要所要所でバッチリ暴発してくれてご機嫌な1枚。