今日聴いたもの

恋のチャンス〜コンプリート・コレクション / ポピーズ
'74年から'78年にかけての全シングル曲集。筒美京平のソウル歌謡クラシック"恋のチャンス"のイメージが強いグループだけど、電撃バップなメロディーを勢い満点に聞かせる"恋は気分"をはじめ、むしろ英国グリッターロックバンドとの同時代性を強く感じさせるロック歌謡路線の曲が結構多いのが印象的。とはいえ、やはりイイなと思うのは、サビの美メロ展開にグッと来るクラヴィネット・ファンク歌謡"私の敗けよ"や、オモシロ歌詞のプレ・ピンクレディー風ブラスロック歌謡"恋やまい"といったタイプの曲。
潮風の季節〜コンプリート・コレクション / 田代麻紀,朋ひろこ
'71年から'73年にかけてのシングル曲集。シングル3枚全てが筒美京平作品の田代麻紀は、ウルトラベストトラックスにも収録されていた、平山三紀がアイドル歌謡を歌っているようなキャッチーな音楽性の"潮風の季節"と"お熱い娘たち"の2曲以外は、ずいぶんアダルトな路線で意外。特にジャパネスク・ムード歌謡"昼下がり"で聞かせるエグい僻み唱法にビックリ。しかしその前身の朋ひろこ名義の作品はさらに凄まじく、デビュー曲で、サックスがむせび泣くマドロスムード歌謡"おんなの涙"のデスパレートな絶唱には正直腰を抜かした。