今日聴いたもの

シングアゲイン / 都市レコード
'08年。独特のユニゾン・ヴォーカルによるアンダーグラウンドなカレッジ・フォークという基本線は変わっていないものの、以前聞いたアルバムに比べると少し輪郭がハッキリした感じで、曲によってはなんだかジャックスとサニーデイサービスが出会ったような雰囲気も。全曲どこかにグッとくるメロディーがあるイイ曲ばかりなんだけど、声が入り乱れるサビが格好良い哀愁NWパワーポップ"何もない空"や女々しい四畳半フォークとUSインディーロックが融合したような"12月"、グルーヴィー・フォーキーな"多くを望まない人のように"、青い春感いっぱいなミスターボージャングルっていう感じの"歓声"など、切なさとアシッドな高揚感が同居したような曲が特にお気に入り。
SWEET SERENITY / 鈴木祥子
'08年。ちょっとブルージーでアーシーな70年代アメリカン・ロック風で、すごく風通しの良い音。なんだけど、歌詞はひたすらディープで、特に、メロウなフォークロックの"まだ30代の女"から、ワルツテンポの"ローズピンクのチーク (my mama said, so)"、AORバラードな"Father Figure"、ノスタルジックなピアノポップ"本当は哀しい関係"と、ヘヴィなコトバがキャッチーなメロディーに乗ることで逆に刺さってくるような中盤の流れは圧巻。現代詩にメロディーをつけたような"本当は哀しい関係"や、聞いていて胸が痛くなるような"ローズピンクのチーク (my mama said, so)"とか相当凄いことに。