今日聴いたもの

He's Coming / Roy Ayers Ubiquity
1曲目のヒップな疾走ジャズファンク・ソウル"He's A Superstar"で思わず90年頃のアシッド・ジャズ全盛期を思い出してしまう72年作。でもアルバム自体はプレAOR系SSW風やイージーリスニングジャズなど結構多彩な内容で、当時としてはちょっと先を行ってる感じのスマートなソフィスティケイト感が印象的。"Ain't Got Time"に"Sweet Tears"といった洒脱なクワイエット・ファンク・チューンや、サイケなオーケストレーションが施されたブレイクビーツなニューソウル"We Live in Brooklyn Baby"とかヴォーカル曲がどれも最高。
A Tear To A Smile / Roy Ayers Ubiquity
Mystic Voyage」と同年の75年作。というわけでこちらはグッとアーバン・クロスオーヴァーな感触に。やはりいくつか収録されているストレートなファンク曲よりは、"Magic Lady"〜"Show Us a Feeling"と続く真夜中ムードのAORソウル2連発やウィスパリンなフィメールヴォーカルをフィーチャーしたゆったりテンポのメロウグルーヴ"Time and Space"、スティーリーダン的なアーバン・ジャズロックのタイトル曲、アコギ使いが気持ち良いミッドテンポ・グルーヴ・インスト"The Way Of The World"など、ゆらゆらした「ミスティックな」雰囲気の曲にこの人ならではの魅力を強く感じる。とはいえサビの転調も効果的なアッパー・ファンク・ソウル"2000 Black"はかなりカッコイイ。