今日聴いたもの

Donuts / J Dilla
06年。70年代ソウルを中心に数々のドーナツ盤からサンプルした音をヒップホップ・ビート上でコラージュ風に繋ぎ合わせた、ミュージックコンクレート的なオモシロ・ミックスアルバム。ズタズタにエディットされまくっていても、一聴しただけで耳を奪われるキャッチーで格好良いフレーズの断片の数々に、どの曲もオリジナルを聴きたくなってしまうのだけど、こちらのリストを見ると、ビックリするぐらい有名なアーティストの名前がズラリ。しかし、まるでイマドキのR&Bみたいな音の"Waves"が10ccの"Johnny Don't Do It"だったとは。
The Ditty Bops / The Ditty Bops
04年。LAのノスタルジック・フォーキーな女性2人組。マッカートニー系のメランコリックな美メロが炸裂する冒頭のガーリー・ヴォードビル・スウィング"Walk or Ride"が名曲過ぎて、アルバム全体がやや地味に聞こえてしまう嫌いはあるものの、ちょっとノイジーなギターが格好良い"Sister Kate"とか、ヴィンテージなアコースティック・スウィング調の楽曲が続くアルバム前半はかなり素晴らしい。サビのキャッチーなフレーズが最高なグルーミー・フォークロック"Gentle Sheep"からの、ちょっとインディー・ギターポップ色が前面に出てくる感じの後半では、マージー・ビートスタイルの"There's A Girl"みたいな印象的なイイ曲もあるんだけど、やや失速する印象。