今日聴いたもの

Throw Me A Bone / Rob Galbraith
76年。ナッシュビルのマイナーSSW。イントロの甘酸っぱいギターの音色に胸を締め付けられるウォーキング・テンポのメロウグルーヴィーAOR"Just Be You"が最高。ただ、アルバム全体ではこの曲が突出してる、というか異色な存在で、小粋にスウィングする2曲目の" I Majored In Jive"(コレもイイ曲!)以降は、1曲目のジェントル・ムードをキープしつつももうちょっとアーシーでブルージーな感触が増して、AORドクター・ジョンなんかを思い出したりもする雰囲気。アーバンメロウなブルースロックという趣の"White Boy In The Woodpile"に"Throw Me A Bone"、ラテン・リズムを取り入れたメロウAOR"Damn It All"なんかもお気に入り。
Pieces / Matthew Larkin Cassell
77年。西海岸SSWの激レア盤なんだそう。ひたすらソフトでメロウなジェントルAORでありつつも何気にキメの多いジャズロック・アレンジにソフィスティケイトの極みのようなデリケートで複雑なメロディー。これはかなり最高。冒頭、いきなり鷲づかみにされる快適アップテンポのフォーキーAOR"Rendezvous"から、抑制の効いた陽だまりAORにミステリアスなファンキー・ロックがアダプトされたメドレー形式のラスト曲"In My Life"まで、まるで捨て曲なし。ゆったりグルーヴするクロスオーヴァーAOR"Ecotez Moi"やネオアコテイストの"Beggin To Stay"なんかで聞ける一人デュエット状態の凝ったヴォーカル・アレンジがまた魅力的。