今日聴いたもの

Identity / Airto Moreira

ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコックらと制作した75年アリスタ盤。とにかく半数を占めるエグベルト・ジスモンティ絡みの曲が最高で、1曲目の疾走ブラジリアン・クロスオーヴァー"The Magicians"からいきなりエレガントでフリーキーなピアノが爆発。同じく疾走テンポで、よりアグレッシヴで土着的なアレンジの"Encounter"が、まためちゃくちゃキャッチーな曲でシビれる。もフローラ・プリムが歌う切ない美メロと複雑怪奇なアレンジが同居したグルーヴィーなプログレ・ナンバー"Tales from Home"に"Wake Up Song"もごきげん。

I'm Fine, How Are You / Airto Moreira

アッパーなバトゥカーダ演奏からおもむろに印象的なリフレインに突入する名曲"Celebration Suite"収録の77年ワーナー盤。こちらは一見メロウなクロスオーヴァー系MPBと言う感じなんだけど、それでも、どうも一筋縄ではいかない不思議な展開があちこちに。アヴァンなユーモアセンスがちょっとレコメンっぽいジャズ・ロック"I'm Fine, How Are You?"、快適なブラジリアン・スキャット・フュージョンにエキセントリックなヴォイス・パフォーマンスが絡んでだんだんストレンジな様相を呈してくる"Road Is Hard (But We're Going to Make It)"、ジャコ・パストリアスのまるでテクノのようなベースが強烈なアヴァン・ニューエイジ"Nativity"など。