今日聴いたもの

VIVIDROP / 小山絵里奈
07年。唱歌や童謡風のオリエンタルな、時にフィメール・ニューミュージックっぽいメロディーに乗せてファンタジー〜メルヘンな世界を歌う不思議少女エレクトロニカ。ミニマルでアヴァンな曲調が大半を占める中、異彩を放つミュージカル調の4ビート・ナンバー"MY MUSICAL"、トイ・ミュージック風にカヴァーされた"MY FAVORITE THINGS"、不穏でノイジーなアレンジが格好良い"MONSTER'S BIRTHDAY"と続く流れがイイ感じ。一見アイドルみたいにキュートで、よくよく見るとエキセントリックなジャケット写真が素晴らしい。
Girlfriend / 一十三十一
07年。いわゆる和製R&Bの人というような認識しかなかったんだけど、70年代シティポップ調のメロウな楽曲と、Asa-Changが手がける意外性に満ちたアレンジとのギャップが独特な雰囲気を醸し出す、意外に野心的でユニークな音楽性。お気に入りは、重厚な弦演奏や轟音ギターなどの過剰なアレンジが最高な"今、パークウェイ"、パーカッシヴなオーガニック・フォークトロニカ"カゼカオル"、ダビーにエディットされたドラムが強烈なラヴァーズ歌謡"ウェザーリポート2.0.0.7."など。
風光る / 尾関美穂
06年。カヴァーとオリジナルを取り混ぜて全て筒美京平作曲作品。とはいえ歌詞に昭和歌謡のタイトルが散りばめられた"土曜日の魔法"も"また逢う日まで"をはじめとしたカヴァー曲も、基本的にスクエアな爽やかJ-POPっていう感じのアレンジとヴォーカルで、個人的にはちょっと取っ付きにくい感じ。ハウシーなリズム・トラックに乗るキャッチーなコーラスワークにグッとくる"ロマンス"のカヴァーがなかなか。
Hey You ! / 渚ようこ
06年。カヴァーとオリジナルを取り混ぜて全て阿久悠作詞作品。ラテン・グルーヴ歌謡から4ビートスウィング系、やさぐれニューミュージックにシャンソン歌謡まで、昭和テイスト溢れる多彩な音楽性。今ひとつキラーなメロディーが不足してる気がするのが不満なんだけど、エレポ・ディスコなアレンジに意表をつかれるやさぐれ歌謡"GIVE UP"は最高。