今日聴いたもの

Beat Chic - Dream Babes, Vol. 7 / V. A.
RPMの60年代UKガールポップ・コンピ第7集。まだ5集と6集が積んだままになってるんだけど、多分ジャケが格好良かったせいか、今回は早速チェック。時代柄を反映したマージービートやR&Bビート、モータウンを吸収したスウィンギン・ロンドン系あたりが中心の構成で、さすがにちょっと新鮮味がなくなってきたところはあるものの、いざ聞いてみると、やっぱりイイなあと思うのも事実。
今盤の個人的な収穫はまずChristine Holmesの3曲で、なんといってもミッドテンポのビートポップ"Here Comes My Baby"の甘く切ない歌声にはかなりヤラれた。ピート・デロ作の美メロ・マージー・ビート"Doesn't He Know"、パーカッシヴなピアノが印象的なグルーミー・ポップ"Every Little Kiss"も好きな感じ。あとはやはり必殺のガーリー・ペットサウンズ"Guess I'm Dumb / Dani Sheridan"や、明るくて切ないスウィンギン・ポップ"Everybody I Know / Carol Friday"あたりが最高。
Achili Funk - Gipsy Soul 1969-1979 / V.A.
Lovemonkというレーベルが編集したスペインのレア・グルーヴ・コンピ。ラテン、ソウル、クロスオーヴァーにディスコなどをスパニッシュに味付けした、なかなか不可解な味わいの飛び道具的な曲が揃ってて、コレはなかなかツボにハマった。
クールなブガルー風に始まり、テンポアップしてチンピラ・ラテン・ソウルに展開する1曲目の"Gato / Los Fulanos Feat. Peret"や、ニノ・フェレールを思わせるヒップなR&Bビート歌謡"Bum Bum / Chacho"など、最初は普通にカッコイイ曲が続いて、ファズ・ギターとワウ・ギター、おまけにスパニッシュなアコギ・カッティングまで絡んでくる集団男性Voによるグルーヴ歌謡"El Garrotin / Smash"あたりから徐々に怪しい雰囲気に。Dolores Vargasの素っ頓狂な女性Voをフィーチャーしたやたらとアッパーなサイケ&ファンキー歌謡の"Anana Hip"に"La Hawaiana"あたりはかなり強烈。
清涼オルガンとフラメンコ・ギターっていう組み合わせが新鮮なスパニッシュ・ブガルー"Caramelos / Rabbit Rumba"でちょっと和んで、直後の下世話なユーロヴィジョン系哀愁ブラスロック歌謡"Rumba Tru, La, La / Rumba Tres"でノックアウト。さらに、終盤はジプシーキングスがジャズロックしたような曲や、ジプシーキングスがスペーシーなディスコロック化したような曲、ジンギスカン系ディスコ歌謡、アイドルっぽいユーロヴィジョン・ディスコなどが入り乱れて、最後はムーグ入りディスコファンク・インストで締め。