今日聴いたもの

A Livingroom Hush / Jaga Jazzist
02年。ノルウェイの10人組ジャズ・バンド。生楽器によるジャズ・ロック/クロスオーヴァー演奏のメロウでアブストラクトなトーンをエレクトロニクス音が異化するアレンジのバランス感が絶妙。特に前半。中でも突出してカッコイイのが1曲目の"Animal Chin"で、ドラムンな疾走ビートに乗ってラウンジーなポストロックとカンタベリージャズロックが融合したような演奏が繰り広げられるキラー・トラック。他にお気に入りはジャングル・エキゾティカなスウィング・ジャズ演奏に電子ノイズが絡む"Airborne"、ブラジリアン・クロスオーヴァー・ミーツ・ブレイクコアな"Midget"など。Smalltown Supersoundから。
Random Veneziano / Hypo
04年。フランスのエレクトロニカ系。バカバカしくも壮大なムシ声教会音楽ではじまり、ドタバタ・バロックブレイクビーツ、日本の歌謡曲をサンプリングした怪しい脱臼ファンク、バキバキのエレクトリック・ボディ・ミュージックなどが入り乱れる、めくるめく展開の全21曲46分。基本的にユーモラスなサンプリング/コラージュ物なんだけど、時々登場するヴォーカル曲が、意外にイイ曲が多くてかえって戸惑う。80年代風のスカスカ・ネオサイケ"Free Days"、トイ・ミュージックっぽいドタバタ・ガーリー・エレポップ"Mamabotutu"、サティをギターポップにしたような不思議に切ない"General Papa"、ドリーミーでエキゾティックなクリック・ファンク"Instrumental (Vocal Version)"など、キュートでクールなヘタウマ女性ヴォーカルをフィーチャーした一連の楽曲群がどれもイイ。"The Pefect Kill"にモーマスが参加。