今日聴いたもの

Wronger Than Anyone Else / In Flagranti
06年。NYの二人組ユニット。機能性重視のフロア対応ダンス・トラックを中心としたDJ MIX仕様のエレクトロ・ディスコ/ディスコ・パンク盤。なんだけど、サンプルネタやリズムがロック寄りなんで意外にポップスファン向きかも。
ブルージーなジグジグ・スパトニックっていう感じの"Eight Consecutive Life Terms"、ポストパンク・ファンクが途中でハンマービートな覚醒ロックになる"Teaching Children How To Swear"、ブギーなグリッター・ハウス"Reputation Or Notoriety ?"、クールなダビー・ロックンロール"Paroli"など、微妙なダサ格好良さが癖になる感じ。"Uncanny Hinting"から"Escapade"へと続く終盤のディスコ路線も気持ちイイ。Codek Recordsから。
DANCE MUSIC / 野本かりあ
新作。冒頭の"BOOMBASTIC HIP HOUSE BAND"からいきなり90年代初頭にタイムスリップ。90年代前半のピチカート・ファイヴの諸作で聞けたようなアッパーなハウス歌謡にアイドルっぽい歌唱が乗るという、岩本千春の"ヴレヴ"を思わせる世界がアルバム一枚分展開されてるような雰囲気で、フィリー・ディスコをカヴァーした"ソウル・トレイン。"から、バトゥカーダ・ハウスなディスコ歌謡"瞳の中にミラーボール"、激しいアッパー・テクノ"KARLY’S DANCE MUSIC"を経て、"東京は夜の七時"でキラキラ弾けるひたすら快楽的な展開が圧巻。スライなソフトロック歌謡"遊び。"では久しぶりに小西康陽の直球なイイ曲を聞いたという印象。
Feeling your UFO / 凛として時雨
06年。3人組ギター・バンド。ところどころでコールタール・オブ・ザ・ディーパーズやナンバーガールなんかを思い出す焦燥切迫系の轟音ロックなんだけど、ハイトーンな男女ツイン・ヴォーカルがメチャクチャ新鮮。狂った高見沢俊彦みたいな男性ヴォーカルがとにかくインパクト大で、絶叫しつつ、どこかキュートな女性ヴォーカルも好きなタイプ。バンドの個性がコンパクトに集約された哀愁疾走チューン"想像のSecurity"、情緒あふれる情景描写を織り交ぜたサイコな歌詞が秀逸な"感覚UFO"が切れ味鋭くてお気に入り。