今日聴いたもの

ゴールデン☆ベスト / 青山ミチ
ブルース歌謡をメインに歌ってたクラウン・レコード時代(67年〜70年)のシングル曲に"ミッチー音頭"(63年)をプラスした全23曲。ずっしりとヘヴィーな"マンハッタンブルース"やヴァイブ入りの洒脱なアレンジに美メロが乗る"叱らないで"といった代表曲をはじめ、森進一もびっくりの情念ヴォーカルが炸裂する"泣く女"、マドロス調のあばずれ歌謡"命のかたみ"(出だしのダブル・ヴォーカルが面白い)、ミュージカルっぽいテクニカラーオーケストレーションを施された4ビート歌謡"女の涙"、R&Bバラード風の"おもちゃの女"、メロウなギター入りの"夜がふりかえる"、軽いタッチのR&Bリズムにディープな歌唱が乗る"恋のブルース"など、とにかくディープでパワフルな歌唱にシビれる名曲揃い。ブルース歌謡路線以外では、エレキなリズム歌謡"淋しさでいっぱい"、軽妙洒脱な"雨の日の待ちぼうけ"、グルーヴィーなパヤパヤR&B歌謡"雨の夜の恋は終った"といったあたりがお気に入り。しかし最高にヒップなリズム歌謡"ミッチー音頭"を聞いてしまうと、ポリドール音源のコンピをむしろ聞きたくなるなあ。