今日聴いたもの

五大ドラマー夢の競演 / Various Artists
猪俣猛、ジョージ川口、石川晶、ジョージ大塚、田端貞一といったドラマーが率いるバンドによるジャズやロックのヒット曲のインスト演奏を12曲収録したコンピ。70年前後によくあった美女をジャケにあしらった「ドラム!ドラム!ドラム!」みたいなアルバムからの選曲みたい。普通のイージーリスニングだと思ってこれまであの手のアルバムはほとんど聴いたこと無かったんだけど、どの曲も意外にジャズな濃い演奏が繰り広げられてて驚いた。ファズ・ギター入りのやたらとグルーヴィーな"サニー / 田端貞一"、フリーキーなイントロから一転メロウに展開する"ミッシェル / 石川晶"、これまたファズ・ギターやオルガンが暴れるサイケなジャズ・ロック"ドラマーマン / 猪俣猛"、メロウなトーンのギターで奏でられる美メロにグッと来る"ステップ・バイ・ステップ"などキラーな曲多数。どの曲もそれまでの演奏の流れやムードと無関係に異常に長いドラム・ソロ・タイムがあるのが可笑しい。CTAという謎のレーベルから出てるけど、多分100円ショップなんかにおいてある廉価CDなのかな。
大烏が地球にやってきた日 / ストロベリー・パス
成毛滋とつのだひろによるユニットの71年作。ブルース・ロック、ハードロック、プログレ等を吸収した、ゴツいニューロックサウンドで、やはりギターとドラムが激しくバトルしてる感じの"イエローZ"や"ファイヴ・モア・ペニー"みたいな曲に惹かれる。このアルバムの中で聞くと"メリー・ジェーン"が何となくプログレっぽく聞こえてくるから不思議。"球状の幻影"での長々としたドラム・ソロは上記アルバムに通じる雰囲気(笑)。P-Vine再発盤。