今日聴いたもの

また恋をしてしまったぼく / 中川五郎
78年。Bellwood再発シリーズ。"主婦のブルース"や"腰まで泥まみれ"の頃のような殺気立った感じは薄れて幾分丸くなった歌声を聞かせるリラクシンなSSW盤。アーシーなロック・サウンドに乗って歌われる露悪適で赤裸々な歌詞が面白くて、つい耳をそばだてて聴いてしまう。ポップなタイトル局が一番好きだけど、スライド・ギターがしみる"十代から十年"や情けない歌詞が笑えて身につまされる"娘よ俺はおまえの親父だ"とかも凄くイイ。
愛はまだ氷りついたまま / クニ河内
77年。内省的なモダン・ポップという趣のスタイリッシュな音。"ひとり展覧会"、"ハテナの朝"、"愛の住み家"などセンチメンタルなんだけど抑制の効いたイイ曲が多い。"あなたが欲しい"もこの再演版の方がオリジナルより好き。これもBellwood再発シリーズ。アマゾンでセール売りやってるんで。
Reconquista! The Latin Rock Invasion
97年。Rhino編集のスペイン語圏のコンテンポラリー・ロック・コンピ。典型的なラテンからハードロックまで幅広い音楽性で、結構スカ/レゲエ色の濃いバンドが多い印象。マノ・ネグラって久々に聴いたけどやっぱりピンとこないなあ。
"Ay Tenochtitlan / Segridad Social"(デジタル・ラテン・ロック。楽しい)
"Azul Casi Morado / Santa Sabina"(ファンキーなニュー・ウェイヴ・スタイル)
"V Centenario / Los Fabulous Cadillacs"(2トーンっぽいスカを基調に変幻自在な展開)
Blow Up / The Smithereens
91年。ハードなギター・サウンドとポップなメロディ。パワー・ポップというにはちょっと重たいリズムと産業ロックっぽいギターの音が、以前聴いたときは馴染めなかったんだけど、今回はかなりグッと来た。地味だけどイイ曲の多い名盤だと思う。
"Tell Me When Did Things Go So Long"(コンパクトなR&Rチュ−ン。小気味良い)
"Evening Dress"(ジョン・レノンっぽい)
"Girl In Room 12"(コステロハード・ロックを演ってるみたいな曲)
"Anywhere You Are"(アコースティックなオルガン・ロック。ヒップ)