今日聴いたもの

美樹克彦 ゴールデン・ベスト
名曲多数の2枚組ベスト。Disc1は"花はおそかった"、"回転禁止の青春さ"といった代表曲を筆頭に65〜70年のシングルA面曲をズラリと並べた構成。初期のメイン・ソングライターの北原じゅん作品は、演歌っぽい垢抜けないメロディとリズム歌謡アレンジとのミスマッチさと、星野哲朗の青春リズム歌謡ならではの素っ頓狂で極端な歌詞がかなり面白い。"花はおそかった"あたりからメインソングライターは米山正夫に移行、美空ひばり作品で見せた多彩な曲作りの才をここでも発揮していて素敵。
"赤いヘルメット"(北原じゅん。音圧が凄い疾走ホットロッド)
"行こうぜ東京"(北原じゅん。アッパーなラテン歌謡)
"恋の台風第一号"(島津伸男。ギターがメチャクチャ格好良いジャズ歌謡)
"君は俺の花"(米山正夫。センス良いアレンジのラテン・ロック歌謡)
"狂った時計"(北原じゅん。シュール)
"白いワゴン"(米山正夫。プレGS的哀愁エキゾ歌謡)
"愛しているんだ!"(米山正夫。R&Bグルーヴ歌謡。カッコイイ!)
"母さんよせよ"(米山正夫。お涙頂戴な母子モノだけど、曲はお洒落な4ビート歌謡)
"たまらない瞬間(モマン・シュプレーム)"(鈴木邦彦。A&M系ボッサ歌謡)

Disc2はシングルB面曲や目方誠名義の翻訳ポップス、企画物レコードそして筒美京平提供曲などを寄せ集めた編集。
"恋のハリキリ・ボーイ / 目方誠"(フォーシーズンズ。ふるかわとしおの歌詞が最高)
"愛の急行列車 / 目方誠"(お洒落な女声コーラスがイイ)
"霧の峠"(北原じゅん。独特なムードのダウナー・ラテン歌謡)
"俺って奴は"(島津伸男。りんご追分っぽい。ラテン・ジャズなイントロが格好良い)
"土曜日の夜はこわい"(鈴木邦彦。シャレたコード進行のR&Bグルーヴ歌謡
"女が男を棄てる時"(筒美京平奥村チヨ的世界を男女逆転させた歌詞が笑える緩いグルーヴ歌謡
"泣くまで待つよ"(筒美京平。軽妙洒脱なジャズ歌謡)
"赤い外車の女"(筒美京平。クールファイヴっぽいジャジーなムード歌謡)
"熱愛"(筒美京平。ヴァイブ入りグルーヴ歌謡
"ジングルベル"(ダイナミックなビッグバンド演奏)
"紅三四郎"(越部信義。ウエスタン・テイストのラテン歌謡)
"大巨獣ガッパ"(米山正夫。これも西部劇っぽい)