今日聴いたもの

21世紀のこどもの歌
70年制作の芸術祭参加企画アルバム。小松左京手塚治虫筒井康隆星新一飯沢匡真鍋博といった「腹立半分日記」を思い出すSFの人たちが作詞で参加し、作曲は宇野誠一郎山下洋輔他。さらに歌は麻里圭子。例えどんなにつまらなくても一度は聴いておきたい豪華なメンツ。いかにも童謡っぽい健全な曲が多くて、「こどもの歌」というコンセプトがなかった方がもっと面白い作品になったような気もするけど、当時流行のR&Bのリズムを導入したいくつかの曲はカッコ良い。宇野誠一郎作品で聴けるシンセ音に「あのころの未来」を強く感じる。
"宇宙都市の夕ぐれ"(飯沢匡/小森昭宏。ワクワクするオープニング)
"ケンタウロスの子守歌"(筒井康隆/山下洋輔。これがオリジナルだったとは知らなかった)
"三つのプレセント"(真鍋博/宇野誠一郎。かなり過激なアレンジ)
"ほらパパ見てよ"(手塚治虫/宇野誠一郎ジュブナイルCapsuleという感じのレトロ・フューチャー・ポップ)