星野みちる

A/W COLLECTION ~あなたと私のコレクション~

A/W COLLECTION ~あなたと私のコレクション~

新作。気合の入った連続リリースシングルの集大成だった「E・I・E・N・VOYAGE」に比べると少し肩の力の抜けた感もあるシティポップス集。なんといっても冒頭、シャッフルビートのウィンターポップ"プラネタリウムで待っててね"のキラキラ感がヤバい。特にクリスマスイブの夜にはハマリすぎてしまう。続くアコースティックスウィング風味の"彼のアイリッシュ・セッター"、ほんのりハウシーなガーリーポップ"HALF STEP"と続く冒頭の流れがとてもイイ感じ。

Bo Diddley

ビッグ・バッド・ボ

ビッグ・バッド・ボ

'74年。レアグルーヴなボ・ディドリー。ブラックプロイテーションムーヴィー的な緊迫ファンク"Bite You"をはじめ、全体的に洗練されたソウルファンク色が強い1枚。メロウでいなたいクロスオーヴァーソウル"He's Got All The Whiskey"にクールなニューソウル・ファンク"I've Been Workin'"とか、洗練されたアンサンブルにブルージーなギターが絡む感じが好き。

Bo Diddley

ブラック・グラディエイター

ブラック・グラディエイター

'70年。サイケデリックな感覚に満ちたファンクブルース盤。疾走感満点の"Elephant Man"から、お馴染みのボ・ディドリー・ビートをスライ的フラワー感覚で聞かせる"You, Bo Diddley"、ヒプノティックな反復リフが気持ち良い"Black Soul"、そして極めつけのアイムア・マン・リフのハードボイルド・ブギー"Power House"と、まったく息つく暇のない展開。全編通じて曲もギターも最高の1枚。

Kool & The Gang

EVERYBODY'S DANCIN'

EVERYBODY'S DANCIN'

'78年。ちょっとミュージカルテイストもあるショービズディスコ系名盤。メロウで華やかな冒頭曲"Everybody’s Dancin'"に、腰に来るベースラインがご機嫌なファンクトラック"I Like Music"、ノスタルジックなハーモニーディスコソウル"It's All You Need"あたりめちゃくちゃストライクな音。ファズギターをフィーチャーした爽快AORソウル"At The Party"もナイス。

Gina X

Yinglish (Rmxs)

Yinglish (Rmxs)

'84年。ドイツのエレポップユニットの多分最終作。女性voのエキセントリックなNWエレポップが満載の一枚で、ダサいのかお洒落なのか分からないおもしろエレクトロなビートルズカヴァー"Drive My Car"に、ハートオブグラスっぽいNWディスコ調にブリジット・バルドーをカヴァーした"Harley Davidson"の2曲が楽しい。特に"Drive My Car"は追加収録のリミックスも格好良くて最高。

Faze-O

グッド・サング

グッド・サング

'78年。オハイオ・プレイヤーズの弟分的に語られることの多いヴォーカル・インストゥルメンタル・グループの2nd。長尺のワンコードファンク2曲のA面とバラエティ豊かでキャッチーなB面という構成がなかなかに絶妙なディスコ〜ファンク名盤。とにかく12分越えの"Who Loves You"のメロウなギターとピアノのブロックコードが気持ち良すぎ。そして疾走スペーシーな"Space People"をはじめ、コンパクトな佳曲が並ぶB面がまた最高。

Blue Light

Reflections of the Inner

Reflections of the Inner

'78年。透明感のある甘い女性Voとキュンとくる美メロ。恐ろしくクオリティの高いハワイ産ソフトロック盤。冒頭、ゆったりグルーヴするプレAORなソフトロックフォーキー2連発からのアップ曲"Imagine"と続く流れがまず最高。哀愁ヨーロピアンなMORがジャズロック展開を見せる"Take Me Home"、 "You Can Be There"や"Seeker"の昭和40年代テイスト漂うお洒落サイケ感もたまらない。