The Washington Apple

フレッシュ・カントリー・アップルズ(生産限定紙ジャケット仕様)

フレッシュ・カントリー・アップルズ(生産限定紙ジャケット仕様)

'70年。リンゴのCM音楽のプロジェクトから発展してアルバム制作に至ったUSグループの唯一作とのこと。カレン・カーペンターの声を少し低くしたような、なんとも耳触りの良い系女性Voをフィーチャーした洗練されたMOR系ロック。オリジナルとカバーが半数ずつの構成なんだけど、冒頭に置かれた、メロウなソフト・ピアノロックの"Fresh Country Apples"にノスタルジックなスウィングポップの"Aoolecore-Baltimore"の2曲をはじめ、オリジナルがどれもイイ曲。

妄想キャリブレーション

妄想少女00

妄想少女00

'14年。日本橋のアイドルさんたちのコピーユニット何回か見てるうちにハマってきてついにアルバム購入。スカコア風アレンジの"人生はいじわるなの…かな?"をはじめとした、利根川貴之・坂和也というコンビの手になる、爽快で切ないキラキラポップ路線の曲群が素晴らしくて。特に、"妄想が止まらない"と"甘酸っぱい、甘じょっぱい"には相当キュンとくる。

サニーデイ・サービス

Sunny

Sunny

新作。どんどん尖がってきている曽我部ソロと対照的な、安心して聞ける感じの陽だまりギターポップ/フォークロック路線の1枚。まずはエキゾティックなメロディーが素敵な"星のレストラン"が、巧みな傑作歌謡ポップ作で最高。ユーミンの天気雨を思わせる"アビーロッドごっこ"もご機嫌。切なく格好良い青春ギターロック"夏は行ってしまった"あたりからの夏テーマの曲が続く終盤の流れもイイ。

北園みなみ

promenade

promenade

'14年。キリンジLampを髣髴とさせるクロスオーヴァー系の技巧派シティポップ集。1曲目"ソフトポップ"のめくるめく感覚に一気に持っていかれる。どこか頼りない歌声が醸し出す儚さとアーバンかつ複雑怪奇な楽曲のマッチングのアンバランスさが印象的。アルバムには収録されてないけど、ネットに上がってる"許してにゃん♡体操"のリミックスが素晴らしい。

Naomi Lewis

シーガルズ・アンド・サンフラワーズ(生産限定紙ジャケット仕様)

シーガルズ・アンド・サンフラワーズ(生産限定紙ジャケット仕様)

米国女性SSWの'76年作。曲ごとに新たな世界を見せてくれるバラエティーに富んだ音楽性で、特に前半手を替え品を替えキャッチーな曲が繰り出される展開が最高。1曲目のソフトロックっぽいメロウフォーキー曲"A Song Is Born"からアシッドなジャズロック"Tupa, Tupa, Tupa"と続くオープニングに、怪しいラテンロックの"Love Song"、ファズがうなるビート歌謡"There Will Be Music"など。

Peter Anders

Peter Anders Remastered)

Peter Anders Remastered)

'76年。アンダース&ポンシアのピーター・アンダースの自演アルバム。何といっても冒頭"You're Safe Now"の、90年代ポール・ウェラー的なアーシーグルーヴィーさにしびれる。続く2曲目以降しばらくはアーシーな曲が続いて、そういうコンセプトのアルバムかと思いきや、途中から職業作家らしいバブルガムテイストが前面に出てきて、なんだか不思議な聴後感のアルバムに。

The Moon

moon stone

moon stone

'94年。セクシーグループ然としたジャケットのイメージに反してカットリしたハーモニーを聞かせる本格志向のブラコン系シティポップのガールズデュオ。時代柄のアシッドジャズっぽい感覚もあるハウス歌謡"情熱〜アストラビスタ"に、サビの美メロが素敵なハードロッキン曲"ブルームーンライト"に、流麗なアカペラコーラスを聞かせるドゥワップシティポップ"胸はロンリー"あたりかなりの名曲。